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Yahoo! が新たな広告掲載方式を発表!その狙いと効果とは?

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WEB活用術

Yahoo!Japan!は5月20にスマートフォン版とアプリ版のトップページを新デザインにリニューアルすると発表しており、4月1日からすでに一部は先行公開されています。そしてその変更に伴い、本日からスマートフォン版のYahoo! JAPANで、新しい広告掲載方式「プレミアムビジョン」と「インフィード広告」の掲載がスタートしました。

Yahoo! JAPANのリニューアルのねらいは?

Yahoo! のスマートフォン版はこれまで、PC版のトップページの情報をスマホでもより見やすく、使いやすくなるように設計されていました。しかし今回のトップページリニューアルや広告の追加はモバイル版だけの変更であり、これまでの形だけのスマホ対応ではなく、PC版とは完全に意識を切り離し、本当の意味でモバイルユーザーのことを考えるモバイルファーストの意識が根底に見えます。

Yahoo!JAPANの検索ユーザーのほぼ半分がスマートフォンから利用しており、最近ではインターネットをスマートフォンでしか利用しないユーザーも増加しています。情報の表示量が限られ、日々の隙間時間の中で利用されるというスマートフォンの特性から考えた新しい形を模索しているようです。それではこのモバイル専用の新しい広告形態はどういったものなのでしょうか。

新広告「プレミアムビジョン」って何?

まずプレミアムビジョンはYahoo!JAPAN独自の広告で、ビデオ形式の広告をYahoo!JAPANのトップページのファーストビューに掲載できる広告のことです。テレビCMと同じ素材が使用できるようです。今までもPC版にはビデオ広告が掲載可能でしたが、スマホ用にも最適化した形でビデオ広告が掲載できるようになるようです。

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新広告「インフィード広告」って何?

インフィード広告とはネイティブ広告の一種で、ネイティブ広告とはコンテンツに溶け込むようなデザインに最適化したうえで広告を表示する広告のことをいいます。そしてインフィード広告は、一見ブログやニュース記事が投稿されているように見せる広告のことをいいます。Yahoo!JAPANの場合には、Yahoo!ニュースで表示される記事と記事の間に表示され、広告自体も一つの記事であるかのように表示させることができます。またYahoo!のインフィード広告では、従来のディスプレイ広告と同じく、ターゲティングおよびマッチング機能を活用し、指定したターゲット層へのアプローチが可能です。

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バナー広告とは違うインフィード広告のメリットとは

プレミアムビジョンは明らかに大口顧客の大企業向けの広告ですので、中小企業が注目すべきはやはりインフィード広告です。インフィード広告はすでにTwitterやFacebookなどのSNSやスマホ用アプリなどではすで取り入れられ、効果を上げています。

メリットとしてはユーザーに広告と意識させないで見てもらうことが出来るという点があります。近年では、バナー広告やリスティング広告などの表示方法ではユーザーが見向きもしてくれないケースも多くなっています。バナー広告よりもインフィード広告の方が、クリック率もコンバージョン率もアップした、という事例が多くあります。

インフィード広告を効果的に活用するためのポイント

しかしインフィード広告にはバナー広告以上に注意しなければいけない点があります。それは広告と意識させないような作りのため、広告だとわかったユーザーが「騙された」等の不快感を覚えてしまう可能性があるということです。

単純にバナー広告と同じような意識で、商品やサービスのPRページや申し込みフォームに直接飛ばしてしまうと逆効果になってしまうかもしれません。広告でありつつも、広告らしさを軽減する事が重要になります。特にはYahoo!JAPANのようなニュースの記事として表示されるインフィード広告は、単純な広告では無くユーザーにとって有益な情報を提供するものでないといけません。

例えばニュース風の自社商品に絡めたお役立ち情報を提供し、その後PRページに誘導するなどして、通常の広告より1ステップ追加することで効果を上げている企業もあります。またターゲッティングも非常に重要です。全てのネット広告に言えることですが、ネット広告はその情報がほしいと思う人の目に止まらなければクリックされることはありません。そして特にニュース記事にまぎれて表示させるようなインフィード広告は、従来の広告と違いデザインを目立たせて目に留めてもらうといった手法を取りにくいのです。そのためきちんと最初にターゲットを設定し、そのターゲットが目を惹くだろうタイトルや内容を考え制作する必要があります。

まとめ

インフィード広告を出すときは上記の点に注意し、まずコンテンツ自体が商品や企業イメージを損ねるものではないか、設定したターゲットにとって役立つ情報が提供できているかを、よく吟味して出稿するようにしましょう。Yahoo!JAPANではスマートフォン版の新しいトップページのみですが、今日からインフィード広告の掲載が始まっています。今後、Yahoo! JAPANアプリのトップページ含め、掲載面は順次拡大する予定です。

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