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こんなに違う?!スマホとPCの検索キーワード

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今後PCとスマートフォンからの検索結果は変わる

前回Googleが2015年2月26日に、ホームページがスマートフォンに対応されているかどうかをモバイルでの検索順位に影響させることを発表について解説しました。この変更は2015年4月21日から、日本語を含むすべての言語による検索結果で反映される予定です。詳しくはこちら→
この発表で注目すべき点は、PCからの検索結果とスマートフォンからの検索結果が今後変わっていくということです。つまりSEO対策もPCからの検索とスマートフォンからの検索の両面から考えていく必要があるということになります。

スマホユーザーの検索の特徴

Googleの検索結果が変わることはこれからのことですが、すでにスマートフォンとPCでは検索キーワードにかなり差があることがわかっています。この違いも近いうちに検索結果に反映されるようになってくるでしょう。代表的な違いを紹介しましょう。

1.スマホユーザーはカタカナ表記での検索が多い

例えば、英語の名前の商品やサービスなど検索する場合スマートフォンユーザーはカタカナで検索することが多い傾向にあるようです。わかりやすくいうと「Google」よりも「グーグル」、「apple」よりも「アップル」というような感じです。これはスマートフォン特有の「フリック入力」という入力方法によるものだと考えられます。「フリック入力」とは日本語のカナ入力に最適化された入力方法で、カナ入力は素早く正確にできますが、アルファベットはやや入力しにくいという特徴があります。最近の検索エンジンはカタカナでもアルファベットでも、検索結果に違いはほとんどないため、より手軽なカタカナ検索が増えているのでしょう。

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2.スマホユーザーは2語以上で検索する

PCでももちろん2語以上での検索がかなり増えています。しかしスマートフォンでは文字入力の際に予測変換などで、数語入れただけで目的の単語に変換できます。また検索エンジンでも一語入れるだけで、よく検索される組み合わせを教えてくれる機能もあります。最近の検索エンジンでは予測変換よりも予測検索のほうが目的の単語にたどり着くのが早い場合もあり、早く手軽に検索したいスマートフォンユーザーとしては、多少自分の目的とずれたキーワードでも入力し直すより、とりあえず検索してしまおうと考える人が多いのかもしれません。

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3.スマホユーザーは即時性の高いものを検索する

スマートフォンユーザーは、いま必要なもの、いま行きたい場所、いま知りたいことなど、即時性の高いキーワードを検索する割合が高い傾向にあります。PCユーザーはどちらかというと、自宅や会社のPCで、目的とする情報の下調べや比較検討のため、じっくりと検索することが多いと考えられます。例えば気軽に日帰りで行ける旅行の下調べはスマホで行うが、じっくり計画する必要のある地方や海外旅行の下調べはPCで行う人が多いようです。

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4.スマホユーザーは感情で検索する

世代別では20代と30代が多いようですが、「眠い」「寒い」「ヤバイ」「疲れた」などの感情剥き出しの検索が増えているようです。これらは3で言っていた即時性のケースにもあてはまりますし、2で言っていたようにたいてい2語以上で検索されます。例えば「ねむい ドリンク」などです。これが一昔前なら短くても「眠気に効く ドリンク」などで検索していましたが、今は検索エンジンの進歩により、実は一見意味を成さないようなこの単語だけで検索ができてしまいます。小さい頃からネットで検索するという行為に慣れ親しんでいる若者は、それがわかっているので、できるだけシンプルな言葉で検索する機会が増えているのでしょう。そしてそのシンプルの究極形が感情による検索というわけです。

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まとめ

以上のことを踏まえると、SEOはもちろんWEBマーケティングの方法もターゲットをPCユーザーに絞るか、スマホユーザーに絞るかで変わってくるでしょう。もしスマホとPCの両方を使っているとしたらわかると思いますが、スマホを使っている時はスマホ脳になっていますし、PCを使っている時はPC脳になっているはずです。もはやPCユーザーとスマホユーザーの思考回路は別物と考えるほうが正しいかもしれません。

そして2014年11月のYahoo! JAPANによる調査では、この一年でパソコンのみを使うユーザーが減少、パソコンとスマートフォンの両方を使うユーザーは1.2倍、スマートフォンのみを使うユーザーは1.6倍に増えたと発表しました。詳しくはこちら→
スマホユーザーが増えていくことにより、ますます上記4つの傾向は加速していくと思われます。

今はまだPCサイトだけでもアクセスが十分あるから問題ない、と考えていては、いつのまにか時代に取り残されてしまうかもしれません。これからのSEOでは、PCが主流だった時代のインターネットにおける「常識」を捨てて、スマートフォンユーザーの行動や思考回路を理解し、自分のサイトのユーザーのニーズにあった対応を考えることが大事だと言えるでしょう。
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