8月27日の記事でHPのアクセス数を見るためにGoogleアナリティクスの導入方法を説明しました。しかし「Googleアナリティクスは何んとなく便利そうだけど、どこから見て良いかわからない。」という声をよくお聞きします。そんなGoogleアナリティクス初心者のために、まずは何を見てどう考えるべきかを解説していきたいと思います。
ユーザーサマリー
まず一番最初に見るべきは「ユーザーサマリー」です。ここからHPにどのくらいのアクセスがあるのかを見ることができます。注意しなければいけないのは「セッション」と「ユーザー」の違いです。「セッション」とはアクセスされた回数の数を表し、「ユーザー」はアクセスした人の数を表します。つまり1人の人が100回アクセスすれば、「セッション」は”100″で「ユーザー」は”1″になります。この2つの数字に差がありすぎると、同一人物が何度もアクセスしている可能性があります。また逆に差がなさすぎるとホームページに一度来ただけのユーザーばかりで、リピーターがほとんどいない、ということになります。
他にも「ページ/セッション」(1人が見たページ数の平均)や「平均セッション時間」(1人が見た時間の平均)なども、重要でこれらはアクセスの質の判断材料になります。単純にアクセスが多くても、1ページだけや2、3秒見ただけで終わったアクセスばかりなら、ホームページとしてうまく機能していないと言えます。
「ユーザーサマリー」から見れる情報はどれも重要な情報ばかりです。とりあえず使い始めたばかりの場合にはこの画面の数値の変動を追っていくだけでもかなりの情報が得られるのではないでしょうか?
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集客サマリー
「集客サマリー」ではホームページへのお客さんが、どこからやって来ているのかを知ることができます。Googleアナリティクスでは訪問の種類を8つに分けていて、それらをチャンネルと呼びます。
1.Direct:お気に入りやURLの直接入力などの直接アクセスから
2.Organic Seach:GoogleやYahoo!などの自然検索から
3.Social:TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアから
4.Email:メールに記載されたアドレスから
5.Referral :他のサイトのリンクから
6.Paid Search:リスティング広告など有料検索から
7.Display:有料のディスプレイ広告から
8.Other Advertising:その他の有料広告から
1と2は自然に発生するお客さんです。3~5は無料でできる集客(SNSやメルマガなど)から来るお客さんです。6~8はお金を掛けた集客から来るお客さんになります。
ホームページの質を上げていくことで伸ばしていけるのは1と2がほとんどだと思います。しかしこれには限界があります。アクセス数をもっと増やすためには、3~8のような他所から人を呼ぶ仕組みが必要です。もちろんこれに頼りすぎている状態も逆に危険です。その集客法をやめた途端に来なくなる、一過性のお客さんが多い可能性があるからです。
あくまでバランスが大事なのですが、そのバランスが現在どうなっているのかを知るために「集客サマリー」は役に立ちます。ぜひ現状を把握してみてはいかがでしょうか?
行動サマリー
「行動サマリー」ではアクセス数順に人気ページが表示され、ページ名をクリックすると、そのページの単体のページビュー数や平均滞在時間、離脱率などを知ることができます。見て欲しいページのビュー数が少なかったり、特定のページだけ離脱率が高かったりすると、そのページやそれまでの誘導に何か問題があるかもしれません。
そんな時は「行動フロー」で、お客さんが最初にどのページを訪れ、どのページに進み、どのページで離脱していったのかがわかります。お客様がどんな興味を持ってそのホームページを巡回しているのか、また自分達の想定通りにお客さんを正しく誘導できているのか、を確認できます。
お客さんが何を見て何を見ないのか、どこから来てどこで離脱するのかを把握することで、そのホームページに何を求めているのかがわかります。行動サマリーから、そのサイトを改善するためのヒントが見えてくるはずです。ぜひ活用してみてください。
コンバージョンサマリー
まずはコンバージョンとはそもそも何なのか、を簡単にご説明します。コンバージョンとは、”そのホームページの目標の完了数”のことを指します。たとえば、企業のコーポレートサイトならお問い合わせ数、ECサイトなら商品の購入数、コミュニティサイトなら会員登録数、などです。そのサイトのゴール地点ともいえます。
初期設定では何も設定されていないため、自分で設定する必要があります。「アナリティクス設定」の「目標」から設定することができます。コンバージョン数の把握はアクセス解析で最も大切な部分ですので、Googleアナリティクスを導入する時には真っ先に設定しましょう。設定が完了するとコンバージョン数が集計され、「コンバージョンサマリー」から様々な情報が見られるようになります。
よく勘違いしがちですが、ホームページの目的はアクセス数を増やすことではありません。一人でも多くのホームページ訪問者を、顧客や見込顧客に変換(コンバート)させることが目的なのです。コンバージョン数が分かれば、そのホームページがどれだけの価値を生み出しているのかがわかります。
そして現状がわかれば、改善の方法も見えてきます。
コンバージョンを増やすには
それではコンバージョンを増やすためにはどうすればよいのかを考えてみたいと思います。
コンバージョンには資料請求・お問い合わせ・会員登録・商品購入など色々あります。しかしいずれであっても、コンバージョン率が低い場合、それは自分達が伝えたかったイメージやユーザーがそれを行うメリットがうまく伝えられていない可能性があります。そしてホームページの改善すべき点は、そこにこそあります。
ユーザーがどのように感じているのかはコンバージョンの開始から完了までの流れを探れば見えてきます。例えば商品購入の場合、コンバージョンの開始地点は商品ページを見た時です。そしてユーザーがその商品を買い物カゴに入れた時が中継地点で、商品を購入したときが完了地点です。
開始地点がそもそも少ない場合は、ホームページ内でその商品が注目されていない、ということです。開始地点が多くても中継地点が少なければ、商品ページ内でその商品の魅力がうまく訴求できていないのでしょう。中継地点までは多いのに、完了地点で減少してしまっている場合は、販売システムや入力フォームなどに何か問題がある可能性があります。
このようにコンバージョンには流れがあります。Googleアナリティクスでは、単純にコンバージョン数にのみ注目するのではなく、一連の流れを見ていくことで、コンバージョン数を増やすために本当に行うべきことが見えてくるのです。
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