ホームページを作成した後、私たちは手をかけてホームページを育てていくこと、つまりホームページの運用にも重きをおいています。ホームページはただ公開すれば良いものではなく、繰り返し更新し、無駄を省き、必要なものを増やし、常に改善していくことで機能するものだからです。
運用の中で、どんな人がホームページにアクセスしてくれているのか、その人たちが自社のホームページに何を求めているかを分析することを「アクセス解析」と言います。ただ更新をしているのと、何が望まれているかを知った上でそれに応える更新をしているのとでは、効果が全く違ってきます。アクセス解析をすることで、ホームページをどんな方向に導くかが分かってくるのです。さらに、どんな人がホームページに来てくれているか、つまりメインターゲットとなる人物像を分析することができるのです。
今回はそのアクセス解析について、初心者でも分かる基礎知識をご紹介します。アクセス解析でどんなことが分かるのか、また、どんな点に着目すると良いか、見ていきましょう。
どこからの訪問かを分析しよう
ホームページの訪問者はどこからあなたの会社のホームページにやってくるのでしょうか?まずはこれを知りましょう。
訪問元は、大きく分けると下記の3つのうちいずれか、になります。
①オーガニック検索
②外部リンク
③直接アクセス
「オーガニック検索」とは、GoogleやYahoo、Bingなどの検索エンジンを使って、その検索結果からの訪問、という意味です。次に「外部リンク」は他のホームページに貼ってあるリンクからの訪問です。「直接アクセス」はお気に入りやブックマークに登録していた場合の訪問、またはURLを直接入力した場合の訪問です。
他にもGoogleやFacebookなど、Web広告を出稿していた場合、その広告からどれだけの訪問があったか、効果を知ることができますよね。ブログを毎日更新しているなら、どの記事からホームページへ流入しているかがわかります。
検索キーワードを調べよう
オーガニック検索の場合、訪問者は必ず何らかのキーワードを入力しています。そのキーワードは社名や製品名だったり、時には代表者名だったりしますが、検索キーワードを調べることで「ユーザーが何を知りたくてホームページに来たのか」を分析できるようになります。
ユーザーの目的・興味・関心が分かれば、それに対して有益な情報を提供できているのか、ホームページの在り方を見直すことができますよね。
デバイスを分析しよう
訪問者はパソコン、スマートフォン、タブレットなど、どのデバイス(情報機器)でホームページを閲覧しているか、それを知ることで、どの機器に向けてどんなことをすればいいか、施策を考えることができるようになります。
例えばパソコン向けのホームページを作っていて、コンテンツをどんどん充実させて、オンラインショップも立ち上げて…と精力的に更新していたとします。しかし、デバイスを分析してみたら、実は半数以上がスマホユーザーだった、なんてことになったら、非常に勿体ないですよね。極端な例ではありますが、様々な情報機器を使い分けたり、誰でもインターネットを日常的に使えるようになった今、実際にあり得る話なのです。
訪問者の使用デバイスは、画面のサイズやスマホの機種まで解析することができます。詳しく分析して、今後のモバイル対応にも活かしましょう。
いつアクセスされているかを知ろう
ホームページの訪問者が多いのは、何曜日でしょう?これはホームページの内容によって、意外とバラつきがあります。月曜日が一番多いホームページもあれば、週末にアクセスを伸ばすホームページもあり、一概には言えません。
さらに、1日の中でどの時間帯のアクセスが多いのか。これもホームページによって違います。日中か、通勤時間か、または夜なのか、細かくアクセスを分析してみると、訪問者がどんなライフスタイルを送っている人なのかが分かってきます。
また、アクセスが多い時間が分かると、コンテンツの公開時刻をそこに合わせるなど、より多くの人に閲覧してもらうための工夫ができるようになります。週末にアクセスが増加しているホームページなら、金曜の午後にボリュームのあるコンテンツを公開したり、新商品の発売を土曜にしたり、より新鮮な情報を提供できますよね。
人気のページを知ろう
ホームページは、複数のページで構成されていますが、その中でも特に多く閲覧されているページがあるはずです。その人気ページがどんなページなのか、詳しく分析してみましょう。ページの内容はもちろん、何時に閲覧されることが多いか、ページを公開した直後と現在の比較、他のページとの違いなど、たくさん分析することがあります。
人気のページ=多くの人が求めているページ、と考えてまず間違いありません。他に合わせて提供できる情報がないか、さらに人気を伸ばすコンテンツを追加できるかなど、次の施策を考えることができます。
まとめ
様々な角度から検証・分析していくことで、自社のホームページが何を提供していくべきかを見つけることができるようになります。
アクセス解析は専門用語が多く、知識が必要な部分も大いにあります。せっかく分析しても、結果を整理し活かす方法を見つけなければ意味がありません。自分では難しいかも…と思ったら、神戸のホームページ制作会社ユーシステムにご相談ください。問題点や課題を見つけ出し、今後の方向性や改善案をご提示します。